第4話 風の誓い
1
ナレーション「新たなデーモン、ヴァギラスが現れ、富山の人々を恐怖と絶望に陥れようと動き出した。」
「それを知ってヴァギラスを倒すべく、鳥神ハクタカとなって敢然と立ち向かう風城。」
「しかし思わぬところで、正体を知らぬ富山県警の発砲隊が現れ、両者に引き金を引いた―――。」
「そして今、英雄ハクタカは世間や警察から厳しい目で見られようとしていた。」
新たに現れたデーモン・ヴァギラスが人々を襲う事件が起こった。
それを知った風城は、ヴァギラスを倒すべく鳥神ハクタカへと変身し、ヴァギラスを追い詰める。
しかし富山県警の発砲隊が介入し、正体も事情も知らず両者に容赦なく発砲してしまったのだ。
ヴァギラスは逃亡してしまい、ハクタカも撤退を余儀なくされた。
世間では、ハクタカ―白い超人は、「怪物の一体」「破壊者」等と報じられ、警察からも厳しい目が向けられようとしていた。
2
富山県警 会議室
会議室で、ヴァギラスとハクタカの交戦の事件を巡って捜査会議が行われていた。
中央に置かれたスクリーンでは、事件当時の映像が繰り返し再生されていた。
尚、会議室には熊吉も特別に参加していた。
警察幹部1「先日我々が遭遇、確認した2体の怪物は、いずれも逃亡して現在も行方が知れません。」
神宮「怪物の正体の目的は、一切不明です。」
「少なくとも人間ではない存在の可能性があります。」
警察幹部2「可能性か・・・。確定ではないというわけだな。」
警察幹部1「骨格組織などが似ていたという報告がありましたが、それだけで同じ人間であるとは判断しきれません。」
「ただ、人間に極めて近いものがある生物と言えましょうか・・・。」
警察幹部2「確定まで時間の問題だな。」
「白い鳥人も、怪物の一体に数えていいのだな?」
ハクタカも怪物の1体に数えると聞いて、前羽の眉がピクリと動いた。
警察幹部2「怪物は未だ逃亡して潜伏している。」
「怪物は本部から正式に”危険指定存在”と認定された。」
「改めて、発見次第、射殺・殲滅せよ!」
県警幹部は改めて、ハクタカを危険指定存在と見なし、発見次第射殺・殲滅せよと命令した。
3
前羽「待ってください!」そこで前羽が椅子から立ち上がった。
神宮「何?和実ちゃん。」
前羽「白い鳥人については、殲滅対象から除外するべきです!」
熊吉「っていうか、嘴野郎の事だけは、見逃してやってほしいんだよ!」
前羽と熊吉は、ハクタカを殲滅対象から除外するべきだと異議を唱えた。
警察幹部2「何だと?」
前羽「以前現れた時、私たちを、人々を危機から救ってくれたんです!」
熊吉「そうだよ!助けてくれたんだよ!」
神宮・黒部・林・山本「「「「っ!!」」」」
ハクタカが前羽と熊吉を助けたという話を聞き、驚く一同。
神宮「和実ちゃん、どういう意味なの?」
林「救ったって・・・マジで・・・?そんな話聞いてないんだけど?」
警察幹部「明らかにそうだと言い切れるか?」
前羽「言えます!」
神宮「では、証明は出来るの?」
前羽「・・・っ!!」証明できるのかと問われ、言葉を詰まらせる前羽。
熊吉「前羽・・・!おい、流石にそれは・・・!」
ハクタカが味方であると証明するとなると、ハクタカ=風城を戦いに巻き込むことになるからだ。
4
神宮「・・・言いたいことはわかるわ。でも確かに言えるのは、現段階では、まだ”危険指定存在”のままという事・・・。」
「証拠がなければ、対象とみなして疑うしかありません。」
警察幹部「なら危険指定は継続だ。発見次第、射殺・殲滅だ。」
前羽「待ってよ明莉・・・!貴方まで・・・!」
神宮「違う。私は、まだ考えて”見極めたい”だけよ。」
「彼が何者で、本当に敵なのか・・・・・確かめるまでは、撃たない・・・撃ちたくない。」神宮はあくまで自分の考えを語って、前羽や周囲を宥める。
前羽「明莉・・・!」神宮のこの言葉を聞いた前羽は少し安心した。
林「あの嘴野郎が敵じゃないとしたら・・・。」
「アタシらが、間違ってるって事だよね?信じらんない・・・。」
黒部「私もまだ信じられない・・・。」
林と黒部は半信半疑に言う。
熊吉「なら、もう一回良く見ときゃ良いんだよ。アイツが何やってるか・・・。だろ?」
熊吉が林の肩をたたいて、諭す。
神宮は深く息をつく。
神宮(彼は本当に怪物と同じで、敵なの?それとも味方なの?)
(少なくとも、彼だけは何かが違った・・・。)
ハクタカだけは何かが違ったという思いから、心が揺れ動く神宮。
5
立山博物館 管理室
アナウンサー「先日、富山県立山町内にて、謎の2体の怪物が現れては争い合い、地元警察の発砲隊に発砲されるという事件が起きました。」
「2体の怪物は逃走し、未だに行方が分かっていません。」
「富山県警は”危険指定存在”と認定して行方を追っています。」
管理室のテレビのニュースを見て、強い不安を感じる秀太郎と涼子。
秀太郎「ニュースでもSNSでもまだ言ってやがる・・・。勝手な事を言いやがって・・・・。」
「・・・風城・・・・。」
涼子「・・・2体の怪物が発砲されたなんて、本当なのかな・・・。」
「風城君、本当に大丈夫かな・・・?」
6
風城「大丈夫だよ、僕は!」するとそこへ風城が顔を出して、声をかけた。
秀太郎「風城・・・!」
涼子「風城君!いつの間に?」
風城「さっきからずっといたよ?気づかれなかっただけで。」
因みに風城は、部屋に入るときは忍び込むように入る癖がある。
涼子「また忍び込むように入ったわけね・・・。そういうのはやめて・・・!」
風城「ご、ごめんごめん・・・。」涼子に怒られ、平謝りをする風城。
7
秀太郎「おい風城。聞いたぞ。」
「お前、また変身して戦ったんだろ?」
「撃たれたって聞いたが、それも本当か?」厳しい表情で。風城に詰め寄る秀太郎。
風城「え?ああ、うん。」
「何か、お巡りさん達がいっぱい来て、拳銃で撃たれちゃって・・・!」
秀太郎「っ!!」
涼子「本当に撃たれたの!?」
風城「それがなんか、チクチク痛痒くって・・・。」
「でも平気だよ。大丈夫。」風城は飄々とした態度で、当時の状況を語る。
秀太郎「痛痒かったって・・・・。」
涼子「何言ってるの!一歩間違ってたら、死んじゃってるのよ?」
秀太郎「馬鹿野郎・・・もう関わらないって言っただろ?」拳を握りしめて秀太郎は言った。
「世間じゃお前は奴らと同じ”化け物”扱いだ・・・。」
「命を懸けて戦う意味あんのかよ・・・!?」
涼子「お願いだから、もう無茶しないで・・・。私、耐えられない・・・。」涙を流しそうになりがら、涼子は声を絞り出した。
風城「・・・ごめん・・・。考えたけど、僕どうしてもやめられないんだ。」
「守りたいんだよ。もっと大事なものを・・・。」
風城は静かな決意を語った。その目には、迷いのない光が宿っていた。
秀太郎「守りたい?」
涼子「大事なものって?」
風城「みんなの幸せ、そして前羽さん達の・・・。」
秀太郎「風城・・・お前・・・!」
それを聞いて、秀太郎と涼子は息を吞んだ。
部屋の空気が少し変わった。
その時、風城は窓の外に視線を向けた。そして一風の風が吹いた。
8
富山市 工事現場(夜)
夜の工事現場は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っていた。
重機の影が月明かりに歪み、休憩所の灯りだけがぽつんと点っている。
作業員A「いやぁ、今週はキツかったな。明日は早く上がらせてもらいたいけどよ」
作業員B「ダメダメ、急ぎの工期だ。監督がまた怒鳴り込んでくるぞ?」
そこで作業員の一人が、物音に気付き、首を傾げる。
作業員A「・・・何だ?今の音?」
作業員B「音?」
作業員A「水が流れる様な、何と言うか・・・。」
「奥行って、見てくる。」
作業員「おい、気をつけろよ?」
作業員Aがライトを向けて見た先には、黄色の粘液が垂れていた。
粘液を触ると、ねっとりしており、生き物のように震えていた。
作業員A「何なんだよ・・・一体・・・・!」
そして次の瞬間、奥の暗闇から影が飛び掛かり粘液の付いた手で襲い掛かった。
作業員A「うっ・・・!うわあああ!!」
そして影は、作業員を強く殴り飛ばした。
作業員A「ううぅぅ・・・・!」
現場監督「おい、どうしたんだ?」
そして影は、他の作業員に向けて歩き出した。
一同『うわああああぁぁ!!』
逃げ惑う作業員達の前に、ガマガエルに似たデーモン、フログドンが姿を現した。
フログドン「グヒヒヒヒ・・・!ニンゲンは”光”を恐れてイル・・・。好機ダ・・・!」
「人間を叩き潰ス・・・!」
そう言って口から体液を気化した火球を吐き出した。
火球は爆発し、辺りが白炎に包まれた。
更に手当たり次第に作業員達を引き裂いていき、辺り一面に血飛沫や粘液が飛んでいった。
粘液が付着した個所は腐食しだした。
そしてその様子を、シャドウが天井にぶら下りながら、見つめていた。
シャドウ「・・・フログドンか・・・。なかなかやるな・・・。」
シャドウが天井から降りてきた。
フログドン「グルルルル・・・シャドウ・・・!」
シャドウ「人間が光を・・・ハクタカを恐れている・・・。」
「そして闇が人間を喰らう・・・!」
月だけがその惨状を照らしている。
9
富山市 事件現場
事件を聞きつけた前羽らが、現場に到着すると、無残なもので、粘液や爆発の痕や血痕がたくさん残されており、鉄骨も腐食して軋んでいた。
前羽「ここまでやられたのね・・・。」
黒部「・・・ひっどい・・・。」
林「まさか、あの嘴野郎がまた・・・?」林はハクタカがやったのでないかと疑う。
熊吉「何言ってんだよ!アイツがそんなことをするわけねえよ!」
前羽が熊吉を宥め、こう言った。
前羽「少なくとも、”彼”は関与していないと思うけど・・・。」
林「和実ちゃん、まだそんなこと言ってんの?分かんないじゃん!」
神宮「今言えるのは、まだ詳しい事は分からないという事よ・・・。」
「とにかく、もうしばらく見極める必要がありそうね・・・。」
神宮(これも”彼”が・・・あの鳥人が関係しているの?)
(それとも、逃げたセミの怪物?)
神宮は自分の見解を話しながらも、内心ではハクタカの事で、迷っていた。
前羽「違う・・・。」
神宮「っ!」
林「どういう事?」
前羽「少なくとも、この事件は以前とは違う。鳥人じゃない。かといって、セミの怪物とも違う。」
「手口から見て新手の仕業ね。」
林らは言葉を失う。
前羽「・・・。」その後、誰も見ていない所で、前羽はスマホで風城に連絡しようとした。
「出ないの・・・?お願い・・・風城・・・!」
しかし風城は出ず、胸騒ぎを覚えた。
10
富山市内 下水道
市内をパトロールしていた一人の警官が、あるものに気づき、自転車から降りてそれがある下水道に足を運んだ。
警官「これは・・・!?」
それは、事件現場となった工事現場にあった、フログドンの粘液だった。
すると、後ろから何かが飛び掛かってきた。
フログドンだった。
警官「っ!?」
フログドン「グルルウゥゥゥ・・・グヒヒヒヒ・・・!」
「フンッ!!」
警官「うがっ!!!」
フログドンは警官を思いきり壁に叩きつけては、殴り倒し、別の場所に移動した。
11
?「わああああぁぁぁ!!」
風城「っ!?今のは?」悲鳴を聞くとともに一風の風を感じ取った風城。
悲鳴の聞こえた先に走ってたどり着くと、そこにはフログドンが男の首を掴んだまま、待ち構えていた。
男「うう・・・・!」
風城「お前は・・・!」
フログドン「ぐウウウウっ・・・・!」
フログドンは口から粘液を吐き出し、足止めする
風城「うわあああっ!?」
風城は足を滑らせ、転んでしまう。
その隙に、フログドンは高く飛び上がり、逃げ去っていく。
風城は諦めずに立ち上がり、倒れた警官に駆け寄る。
風城「あの・・・大丈夫ですか!?」
警官「あ・・・化け物が・・・!」
風城「・・・すみませんっ!ちょっとパトカー借ります!」
「後で返しますんで・・・!」
そう言って風城はパトカーに乗り込み走らせ、フログドンの跡を追った。
警官「お、おい!何を・・・!」
パトカーを運転して、フログドンを追う風城。
風城「富山の街に来てまで、何する気だ・・・!」
そこへ、自転車に乗っていた熊吉が、パトカーを運転する風城の姿に気づく。
熊吉「なっ・・・?今のって・・・・!」
そして同じく覆面パトカーを運転して巡回していた前羽が、風城に気づき反応する。
前羽「あれは・・・!まさか・・・!」
急いで、風城の跡を追った。
12
追跡の末に、フログドンを追い詰めた風城。
しかし、フログドンは近くの川に飛び込み、泳いで逃げていった。
風城「っ!!しまった!」
風城はパトカーを降りて、追いかけようとするも、フログドンの姿は見えなくなり途方に暮れる。
そこへパトカーが数台ほど駆け付け、警官達がやってくる。
警官「君、何をやっているんだ!?」
風城「すみません・・・!あともうちょっとだったんですけど・・・。」パトカーを勝手に運転した風城を叱る警官達。
その時、前羽が風城に手錠をかける。
風城「っ!?えっ!?」
前羽「この男の事は、私に任せてください。」
熊吉「前羽に任せてやってくれ・・・!」遅れて駆け付けた熊吉も、前羽に任せるように志願した。
警官「・・・分かりました。では我々は逃げた怪物を・・・。」
警官達は、パトカーに乗り、逃げたフログドンの行方を追っていった。
そして風城は、前羽の覆面パトカーに乗せられた。
13
前羽のパトカーに乗りながら、話し合う風城と前羽、熊吉。
前羽「・・・また鳥人に変身して戦うつもりだったの?」
熊吉「どうなんだよ、てめぇ?」
風城「・・・はい。戦うつもりでした。」
前羽「今、警察は貴方を、光の鳥人を敵とみなして、射殺しようとしている。」
熊吉「そのうち、てめえがサツにバラされちまうぞ?」
「怖くねえのかよ?」
風城「怖いですよ?」
前羽「私達は止めろって言ってるのよ?それでもやる気?」
風城「だからって諦められませんよ。俺は守りたいんです。」
熊吉「守りたい?何をだよ?」
ここで風城は、自分の戦う理由や真意を前羽や熊吉に語り始めた。
風城「僕は子供の頃から、この富山が好きです。町も人も。」
「あんな奴らの為に、これ以上誰かの不幸なんて見たくない・・・。故郷が荒らされるなんて見たくない・・・。」
「このまま見て見ぬふりをしたら、きっと一生、自分を許せなくなるとも思ったんです。」
息の呑んで風城の話を聞く、前羽と熊吉。
風城「皆に居場所があって欲しい、幸せでいてほしいんです。前羽さんや岩井さんにも・・・。」
前羽「私達にも・・・?」
風城「それに前羽さん、この前僕に話したいことあったんでしょ?」
前羽「・・・。そう言えば、どうして貴方は超人になったの?」
風城「風の声が聞こえて、求められたんです。怪物と戦えって・・・。そしたら・・・ああなったって言いますか・・・。」
「後は、今言ったとおりです。」
前羽「風の声・・・。」
風城「前羽さんの方も、何があったんですか?何にこだわってるんですか?」
前羽「・・・。」
風城「まあ、言いたくないなら良いですよ?」
「・・・確か明神光って人でしたっけ?大体の話は、秀太郎さん達に聞きましたけど・・・。」
前羽「・・・明神光・・・私たちの親友だった男よ・・・。殺された・・・ね。」
風城「前羽さんは、友達の方が亡くなって、その人の事を思って、傷ついて苦しんでいた。」
「前羽さんは本当は誰よりも強くて優しい人です。」
「そう思ったら放っておけなくなって・・・。」風城は前羽が本当は強くて優しい人だと見抜き、傷心している彼女達を救いたいと語った。
前羽「・・・っ!!それは・・・。」それを聞いた前羽は心揺れる。
風城「それに、守りたいものがあって守ろうとしてるのは、前羽さんたちだって一緒でしょ?」
熊吉「前羽・・・どうする?」
益々心が揺れる前羽。
13
富山県警 駐車場
富山県警の駐車場に到着し、パトカーをとめた風城一同は無線で、状況を聞く。
無線『現在、怪物は、富山市内の某所に逃走中!位置は大体特定できましたが・・・・!』
『あっ、あああ・・・!』
前場「・・・・!」
熊吉「なあ前羽・・・。どうすんだよ?」
無線で警官側が追い詰められている現状を察し、前羽は考え込んだ。
警察だけではデーモンを止められない、ハクタカでなければデーモンを倒せないという事を・・・。
そしてある決断をした。
前羽「風城鷹志・・・!私達と一緒に来て・・・!」
「私たちに、力を貸して・・・!」
風城「・・・はい!」
風城は、スパークアークスを取り出し、掲げ構える。
風城「鳥人変化!」
スパークアークスを腹部に装着し、鳥神ハクタカ・アヴァンフォルムに変身した。
前羽「この白バイを使って!」
ハクタカ「・・・はい!」
ハクタカは、バイクを駆りて、フログドンや警官隊のいる現場に向かった。
14
富山市内
現場ではフログドンを取り囲む警官隊が拳銃を持って構えていた。
フログドン「随分、人間が集まったジャナイカ・・・・!」
「やれるもんならやってミロ・・・・!」
「フンっ!」
警官「うぅぅっ!!」
フログドン「フンっ!!」
フログドンが警官Aの首を掴み、首をへし折る。
次に警官Bを強く叩きのめし、顎を捻って殺害する。
今度は口から火球を放ち、爆発で警官隊を攻撃した。
林「アイツ・・・!カエル野郎・・・!」林も拳銃を構え、フログドンに発砲する。
フログドンは発砲を気にせず、そのまま林に向かっていき、首を掴み何度も叩きつける。
現場に駆け付けた神宮が、状況を見て戦慄する。
神宮「そんな・・・!みんな・・・!」
フログドン「お前の顔も潰してヤル・・・!!グヒヒヒヒ・・・!」
林「止めてぇぇぇぇ!あああああぁぁぁ!」
フログドンが林を殺害しようとする。
神宮「林さん・・・!」
15
ハクタカ「フッ!!ハアァッ!!」
その時、間一髪でバイクに乗ってきたハクタカが駆け付け、フログドンに飛び蹴りをかまし、林を救出した。
林「わぁぁっ!?」
ハクタカ「刑事さん、大丈夫ですか?」
林「・・・え?」ハクタカに大丈夫かと声を掛けられ、驚く林。
神宮「・・・助けたの・・・?彼が・・・人を・・・!」
ハクタカが人を助けた瞬間を見て、神宮は心が揺れ動く。
フログドン「・・・ぐうぅぅ・・・ハクタカ・・・・!」
「フログドンの邪魔をするとは・・・!」ハクタカを睨みつけ、威嚇するフログドン。
ハクタカ「フンっ!」ハクタカは身構える。
「さあ、ハクタカの声を聞けっ!」
フログドン「ウウウウッ!!」
フログドンはハクタカに向かっていき、引き裂き攻撃する。
ハクタカは、それをかわしていく。
ハクタカ「ハッ!ハッ!ハッ!」そして連続パンチや回し蹴りを、ぶつけた。
フログドン「フンッ!フンッ!」対するフログドンもハクタカに拳を振るい続けた。
ハクタカ「ヤアァッ!!」フログドンの拳をかわし、ハクタカが強力なパンチをかまし、吹っ飛ばす。
フログドン「ぐおおおぉっ!!?」
そして、フェザースラッシュでフログドンにダメージを与えた。
フログドン「・・・来イっ!!」
フログドンは高くジャンプして、別の場所へ逃げ去った。
ハクタカはバイクに乗り、後を追う。
16
バイクでフログドンの跡を追ったハクタカは、バイクを留める。
バイクを降りて、フログドンの姿を探すハクタカ。
するとフログドンが飛び掛かり、体当たりをする。
フログドン「しゃあぁぁっ!!」
ハクタカ「グオッ!?」
そして火球をハクタカに向けて放つフログドン。
ハクタカ「グギャアっ!?」火球をまともに喰らい、膝をついてしまうハクタカ。
ハクタカ「ガァァッ!ガァァッ!ガァァッ・・・!」
フログドンはハクタカに飛び蹴りをかまし、何度も踏みつける。
ハクタカ「ガァァァ!ギャアァァァ!?」
ハクタカは負けじとフログドンを投げ飛ばした。
ハクタカは、構えを取ってリアルオーバフォルムへと変身する。
フログドン「っ!?」
ハクタカ「ガアアァァッ!!」
17
ハクタカ「ウオオオオォォォ!!」
「ガァっ!ガァッ!ハッ!」ハクタカは、フログドンに向かっていき、強い連続パンチ、裏拳や回し蹴りを叩き込む。
フログドンは負けじと火球を吐き出して反撃する。
ハクタカはそれをものともせず、再びフログドンをパンチやキックで吹っ飛ばし、追い詰めていく。
ハクタカ「ヤアアアァッ!!」フログドンのパンチをよけながら、飛び蹴りを放って吹っ飛ばす。
フログドン「グルルルル・・・・!クソぉぉ・・・・!」
ハクタカ「・・・・ハクタカの声を聞けっ!」
ハクタカ「ヤアアアァァァーッ!!」ハクタカはリアルオーヴァーキックをフログドンに叩き込んだ。
フログドン「ぐおおおおっ!?」
ハクタカ「ハアアアァァァっ!!」そして、更にキックをぶつけ吹っ飛ばした。
フログドン「グアアアアアアっ!!」
フログドンは高く吹っ飛んだ末に、爆発し粉々に砕け散った。
18
フログドンを倒した後、前羽と熊吉が、その場に到着した。
前羽「風城・・・・!ハクタカ・・・・!」
熊吉「風城・・・!」
ハクタカ「フ?フン・・・!」
ハクタカは考えた中、右手の親指を前に出し、サムズアップで応えた。
その仕草を見て、前羽と熊吉は息を呑んだ。
後から射水、林、黒部、神宮らが到着する。
射水「あの野郎・・・!」
林「待って・・・・!撃っちゃダメ・・・・!」射水がハクタカを攻撃しようとして林に制止される。
神宮「・・・・彼は、敵じゃない・・・。」
神宮もハクタカを見て、考えを改めようとする。
ハクタカ「・・・・。」やがてハクタカも光と共に、その場からゆっくりと消えていった。
熊吉「はぁ、全くアイツはよ・・・。負けちまったな・・・。」
前羽「一生の不覚よ・・・。」笑って、それを見送る熊吉と前羽。
かくしてハクタカは、前羽、熊吉と確かな協力関係を築き、県警からも少しずつ認識が変わり始めたのであった。
続く・・・